Systembolaget – スウェーデンの酒類販売公社

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はじめまして!!スウェーデン語専攻2010年卒の谷です。今回は、スウェーデンでのお酒の販売形態について書いてみようと思います。

スウェーデンでお酒を買えるのは??

みなさんは普段、どこでお酒を購入しているでしょうか。ディスカウントストア・スーパー・コンビニ・酒屋・専門店・通販などなど、いろんな選択肢があると思います。また、品ぞろえの差はあれ、どんな小さなお店でも、ビールからワインや焼酎まで買うことができると思います。

一方、スウェーデンでは、アルコール度数3.5%以上のビールやワイン・スピリッツなどはSystembolaget(システーム・ボラーゲット)という、政府が管理する販売公社でしか買うことができません。

Systembolagetの看板

Systembolagetの看板

外観

外観

Systembolagetの設立背景

Systembolagetができた背景には、20世紀初頭のスウェーデン国内における禁酒運動があります。18世紀以降、アルコールの乱用が社会的な問題となり、国民的な議論や活発な禁酒運動が巻き起こります。スウェーデン議会でも禁酒法に関する議論がなされ、1922年に国民投票が実施されました。結果は、かなりの僅差ながら禁酒法反対派が勝利しましたが、国民の半分相当が禁酒法に賛成という状況をかんがみ、すでに一部の都市で導入されていた酒類の販売に関する制限を全国的に取り入れることとなります。そして1955年、それまでの都市ごとの販売制限を統一するかたちで、Systembolagetが設立されました。

スウェーデン名物のザリガニ料理をモチーフにした、禁酒法制定に反対するポスター

こちらは禁酒法賛成派のポスター。酔っぱらった主人を妻と子供が見守っている

こちらは禁酒法賛成派のポスター。酔っぱらった主人を妻と子供が見守っている

現在のSystembolaget

現在、スウェーデン国内には420の店舗があります。また地方の町などに520か所の代理店が存在し、電話などで希望商品をリクエストすると、数日後にその代理店まで商品が届く仕組みになっています。一部の大都市店舗を除き、店舗の一般的な営業時間は、月曜日から金曜日が10:00-18:00、土曜日が10:00-13:00と、スーパーやコンビニのようにそれほど長くはありません。また、20歳以上であることが、購入できる条件となっており、年齢確認もかなり厳しく行われています。

ビールコーナー

ビールコーナー

ワインコーナー

ワインコーナー

スピリッツコーナー

スピリッツコーナー

Systembolagetは、スウェーデンへの留学時に最初に友達が教えてくれた場所でした。閉店が早いので、みんなで車を飛ばして町のSystembolagetまで行ったことを思い出します。

※おまけ!!
スウェーデンも夏真っ盛りで、気温も25度前後まで上がっているようですが、来月8月には、「世界一臭い食べ物」と言われるSurströmmingシュールストロミング(発酵ニシン)の解禁日があります。伝統的には8月の第3木曜日で、今年は8月21日ですね。

シュールストロミングの缶詰

シュールストロミングの缶詰

Systembolagetのホームページでこの料理にあう飲み物を調べたところ、

  1. ライトエール
  2. アクアヴィット
  3. 牛乳

とのことでした。スウェーデンのお酒と言えば、アクアヴィットですね!!糖化させたジャガイモを発酵・蒸留し、キャラウェイやフェンネルなどの香草で風味付けした後、さらに蒸留させたものです。名前の由来は、ラテン語のAqua Vitae(アクァウィータエ、命の水)で、意味はウィスキーやウォッカと同じです。

色々なアクアヴィット

色々なアクアヴィット